窓の外と、目が合った──
あの瞬間から、
頭の中が真っ白になってた。
脚を開いたまま、
ガラス越しに視線を絡めたまま、
彼の奥まで届く突き上げを受けて、
わたしは、声も出せずに、
びくびくと絶頂していた。
朝になっても、あの瞬間の熱が引かない。
シャワーを浴びても、
まだ脚の奥が、じんわりと疼いてる。
…ねぇ、見てたのは、あなた?
もしそうなら、もう一度、見に来る?
もっと…深くまで、見せてあげる。
「いいね、800件超えてたぞ」
彼がスマホを投げるようにダッシュボードに置いた。
後部座席に押し倒されたわたしの脚は、
もう彼の腰の動きに合わせて、
勝手に開いていた。
「声、すげぇって書かれてたな──
もっと聞かせてやれよ」
怒ってるはずなのに、
彼の腰はいつもより深く、激しく打ち込まれていた。
ぐちゅっ、ぐちゅっ、ずちゅっ…
濡れすぎた奥が音を立てて迎え入れて、
背もたれに爪が食い込む。
「誰に見せてんだよ…あんな顔」
彼の指が首を軽く締めながら、
腰は止まらず奥まで突き上げる。
「もっとやらしくなってんな。
どうせまた撮られたいんだろ?
ほら、窓の向こう…今日も来てんぞ」
わたしの目がその“誰か”を捉えた瞬間、
彼の腰がさらに深く沈み込んできて、
ぐちゃっ、という音と共に──
全部、出された。
目が覚めてスマホを開いた瞬間、
知らない通知が何十件も並んでいた。
DM、タグ付け、匿名アカウントからのフォロー。
──「この女、やばすぎ」「もっと見たい」
──「場所特定できそう。次も頼む」
──「あのぐちゃぐちゃの音、何回でも抜ける」
昨夜、あのレンズに晒されたわたしの全てが、
画面越しに拡散されていた。
喘ぎ声も、挿れられて何度も跳ねる身体も、
硬くなった乳首も、勃起した突起も
全て
コメント付きで、見られていた。
震える手で画面を閉じようとしたとき、
“彼”からの通知が届いた。
──「これ、おまえのだよな?」
わたしはスマホを握ったまま、
脚の奥から、じわっと熱を感じていた。