「…スカート、めくって」
後部座席。ドアは半開きのまま。
助手席から身を乗り出した彼に、そう命じられた。
誰かが撮ってる。外に人の気配がある。
でも彼は、それを知った上で命じてきた。
「……っ」
ゆっくりと手を伸ばして、膝の上のスカートをつまむ。
脚の付け根、薄いショーツの布が、
もうすでに透けるほどに湿っていた。
「見せて、カメラに」
言われるままに、ショーツを横にずらした。
その瞬間、レンズの向こうからシャッター音がした。
びくん、と腰が跳ねた。
「指、入れて。音を立てて」
彼の声が、じわじわと耳の奥に染み込む。
指が、ぬぷ、と入った。
すでにゆるくなった膣の中から、ぐちゅ、という濁音が響く。
「くっ…あ、ん…ぐっ…ぬちゅ…ぬぷ…んんっ」
恥ずかしい。なのに、指が止まらない。
見られている。撮られている。
それを知るたびに、膣の奥が熱く、収縮していく。
「……ちゃんと、イクとこ見せな」
乳首を摘まれたまま、
片手でぐちゅぐちゅと音を立てて、
指の奥で、クリを何度も擦る。
「やっ…だめ…みられて…ん、んんっ、く…っぁあ…!」
ぶるぶると全身が震え、腰が跳ねた。
絶頂の波が、何度も何度も襲ってきた。
脚が開いたまま、膣口からとろりと溢れた透明な液が
じゅわ…とシートを濡らす。
彼が優しく囁く──
「な?気持ちいいの、バレてるよ。もっと見せてやれよ。」
羞恥と快楽が絡み合い、
もう戻れないところまで来ていた。
濡れていた。
太ももの付け根──そこから、音を立てて吸われていた。
ぬちゅ、ぬぷ、じゅぶ…
まるで蜜壺に口をつけるように、
ねっとりと舌が這い、唇が押し当てられ、吸い込まれていく。
「ふっ…あっ…ん、んぅ…」
背中が仰け反ったまま、声にならない声が漏れる。
脚を開かされたまま、腰を抱えられ、舌で嬲られ続けている。
乳首は服の上から摘ままれ、くりくりと転がされていた。
下も上も、どちらも同時に溺れていく。
──レンズがあった。
フロントガラスの向こう、微かに光る何かが動いた。
撮られてる。
そう思った瞬間、
舌がぐっと奥まで入り込んできて、喉の奥で声がつまった。
「んんっ…だ、め…見られて、る、のに…」
そう言いかけて、舌先がクリトリスを巻き、
「ぢゅるっ」という音が響いた瞬間、
頭の奥が真っ白になった。
「や…っ…くる…イくっ…やぁっ…!!」
ぐっしょりと濡れた音が響き、
シートの上に、じゅわっと何かが溢れ落ちる。
撮られてるのに──
なのに、自分から腰を突き出していた。
羞恥と絶頂とが、ぐちゃぐちゃに混ざっていた。
脚を開かれたまま、
再びマイクが太ももの間に滑り込む。
「さっきのより、奥で締まってんだろ。今夜は映像も撮る」
彼の声と同時に、
スマホのカメラがこちらを向いていた。
「ずちゅっ…ぶちゅっ…じゅぼっ…っぬちゅ…」
最初の一突きで、
昨日よりも深く、下腹に響いた。
奥が痙攣するたび、
録音がぴちゃぴちゃと跳ね返す。
「乳首も震えてる。カメラ、ちゃんと拾ってるぞ」
「ん゛…っ、ぅっ、ん…んん……」
喘ぎと音が重なって、
声にならない声が喉からこぼれる。
「出すぞ。中でまた、締めさせてやる」
彼の腰が最後まで押し込まれた瞬間──
奥の奥が、びくっ、びくっ…と跳ねて
彼の射精をぎゅうっと締めつけながら、
またわたしの中に熱が溢れていった。
スマホのマイクが、
その音すら全部拾っていた。