昭和時代には当たり前にあって当たり前に使っていましたが実は人体に悪影響を与えてしまう「今更言うなよ」的な物がいくつか存在していました。
プール前に入る腰から下をつける消毒を目的としたやたら冷たい水、ありましたよね。殺菌を目的としていて昭和30年代に導入されました。その頃は衛生管理が難しくプール熱や結膜炎が流行り、もうダイレクトに塩素水に直接入っちゃえと、当時では意味のあるもねだったんですよね。
だけど腰から下のデリケートな部分をつけるのに健康を維持するために必要な細胞まで壊してしまう可能性がある事がわかったんですね。
プール後の目を洗う不思議な形の水道も当時は感染予防としていましたが、目の表面を繰り返し洗う事で必要な物質も流してしまい角膜の状況を悪化させる事も分かりました。
今は消毒液も洗眼水道も廃止されたようです。
私はプールはとことん逃げていたので学校で入ったプールの時間は数える程度でしたけどね。
他にも校庭にラインを引くために使っていた白い粉。あの消石灰は水酸化カルシウムで出来ていてその成分で目の事故が相次いだんです。消石灰は強いアルカリ性で目に入ると失明の危険性がある上、転んで皮膚がかぶれる恐れがあったんですね。
今は炭酸カルシウムなど安全な物がつかわれているようです。みんなラインの上でバッタバタ転んでましたけどね。
あとは、これはええっ?と思ったのですが黒板とチョークです。今も使っている学校もまだまだありますが昔のチョークは廃止されているようです。明治時代に黒板が誕生してチョークとセットでしたよね。黒板が悪いのではなくチョークです。チョークは硫酸化カルシウムが使われていてチョークの粉を吸い込むとじん肺を引き起こす危険性が高まるようなんです。
黒板消しをパンパンして出た粉、吸い込んでましたよねー。
どの学校にもあった焼却炉もダイオキシンを発生させるとして問題視され1997年に文部科学省より廃止命令がくだりました。ダイオキシンは思ったより危険なもので、発育、免疫系、ホルモンに悪影響を及ぼしたりガンを引き起こす可能性もある恐ろしいものだったんです。
どこの学校にも焼却炉があって学校で出た全てのゴミを毎日燃やしていたのでダイオキシンが溢れた空気を吸ってたんですね。
私世代の方は学校で危険な物質と隣り合わせでいて普通に使っているものばかりでした。今更言うなよなあ、もうどうしようもないじゃんと思うもの沢山あったんです。
藤井りか
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