1963年、5月に埼玉県佐山市で当時、女子高生だった女の子が行方不明になります。翌日脅迫状が届いたため警察も誘拐として断定。
翌日に身代金受け渡しの場所で40名の警察が隠れて見張りをしていましたが犯人にばれて受け渡し失敗してしまいます。
翌日には警察が山の中を大掛かりに捜索しますが手がかりは掴めずにいました。そして翌日。一番最悪な形で女子高生が発見されてしまいます。
捜査で24歳の男性を犯人と断定し逮捕しますが、この男性を犯人だと決めつけた理由がまあ、酷い。当時は差別的な扱いを受けていた地域があって「こんな事する奴はあそこに住んでいる奴に違いない」。それだけの理由でした。
取り調べは暴行や脅迫で追い詰め自白を強要されてしまい嘘の自白をしてしまうんです。しかし判決は「死刑」となってしまいます。再審を求めた結果最終的には無期懲役となり獄中生活が始まりました。31年後に出所しますが現在も無罪判決を求めて戦っています。
この事件は「佐山事件」と呼ばれトトロの元ネタになっているのではないかと言った都市伝説があるんです。全然違うじゃんと思いますよね。実は幾つかの共通点があるんです。
まず、名前。トトロに出てくる幼い姉妹はメイちゃんとサツキちゃん。どちらも5月を表していて事件のあった5月と重なります。でもそれだけじゃ弱い。
アニメは姉妹とお父さんが田舎町に引っ越してくるシーンから始まりますがそこの舞台となったのが埼玉県所沢市なんです。事件のあった佐山市の隣の市でして、これが「となりのトトロ」ってタイトルになったのではないか?
そして作中に「佐山」と書かれた場面があるんです。一家が引っ越して来た時にカンタのおばあちゃんが荷ほどきを手伝っている場面なんですが、おばあちゃんの左背後に「佐山茶」と書かれた段ボールが置いてあるんです。
これは偶然ではないぞ?と一部のオカルト好きが言い出します。他にアニメでお母さんが入院している病院が七国山病院て名前ですが、これと同じ名前の病院は存在しません。しかし佐山市に八国山病院があったと言われています。
実はこれは全くのデマで佐山市に八国山緑地って公園がありここから勝手に作られた構想のようでした。
そしてメイちゃんがいなくなってサツキが一生懸命探すのですが実際の事件でも被害にあった女子高生にはお姉さんがいて、このお姉さんも必死で探しており、身代金受け渡しの場所にはお姉さんが行ったようなんです。
お姉さんは一審判決のあとに精神的に追い詰められて自ら命を絶ってしまいます。ノイローゼ気味だったお姉さんはうわ言のように「猫の化け物がいる」と発言してたそうで、それが猫バスになったのではないか?と言われていたそうです。
これは全くの根拠はありませんので作られた話しだろうと思います。ジブリの公式でも佐山事件とは無関係と発表しています。
ジブリでは「千と千尋の神隠し」は性風俗を描いている、「もののけ姫」はハンセン病を描いているとされていますが、こちらは公式でもそう言った発言があったようです。
まあ、となりのトトロは根拠のないこじつけだったりデマもあったのでちょっと無理矢理な気もしますがこのトトロにまつわる都市伝説知っていましたか?
藤井りか
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