無音の空間に足音が響くこの瞬間まで、ドキドキしながら私のことを考えていたんだろうか。そんなことを思いながらいつも扉を開けている。
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「君のことをずっと呼んでみたかったんだ。」
と[彼]は言ってくれた。私は嬉しく思う。1日は短いのだから、私のことを考えている暇などあるはずがないのだ。それでも私のことを片隅に思い出してくれている。
今日という日の中に、私が寄り添えられる。今日も一日、お疲れ様と抱き締めることができる。