福島県/ソープランド

『ORiN』

2023.12.03.日
読み物〜ユリはORiN1年生〜
私はユリ。


ORiN1年生だ。


土浦の本店で働き始めて結構な年月が経った。



そこでビックニュースが飛び込んだ。



系列店ができるというのだ。







「ユリさん、福島ってお酒と魚が美味しいらしいですよ」





「行きます」





二つ返事で福島にやってきた。


酒と魚が美味しいという話。

そ、それは

あくまで第二の理由だ




挑戦心でやってきた。

こ、これが本当の理由だ。









何事もやってみたい精神で
生きてきた20数年。


勝負の時がきた。





この日私は夢の国に来たのである。

ゴーゴーガラガラキャーキャー。

音を立てて私の前に立ちはだかるのは
ジェットコースターだ。

私はこの乗り物がとても苦手だ。


生きた心地がしない。
魂まで吹き飛ばされるのではないかと
不安で仕方ない。


そんな強敵と対峙する前にまず
情報収集だ。




下降角度は?
どれくらいの速度か。
人々の叫び声は何デシベルか。





この動画は
頭の中で上記を計算している時である。








「ユリさん、やめときますか?」


女神が心配そうに声をかけてくれる。





「いや、頑張ります。自分に負けたくないので。私はユリだ、、、ユリだ、、やればできる」






「ユリちゃん、これは勝ち負けの問題じゃないから笑」


笑うハートマークの姉貴。











「ここで負けたらずっと負け続ける気がするんです(顔面蒼白)」


血の気が引いている私をみて


「「やめておこう!!!」」


そう決断した姉2人。






その後
ちびっ子用のジェットコースターに乗ってみた。











「ぎゃーーーーーー!!!!!
むりむりむりむり!!!!



めるもさぁぁぁぁぁん!!!
す〇〇さぁぁぁぁぁん!!!!



やめてー!!!!!!」








「「最初のジェットコースターに乗せなくてよかったね」」








今回は自分に負けて挑戦できなかったが


いつか絶対克服してやる。


そう思った齢24の冬だった。
投稿日:2023.12.03(日)21:00:00
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