福島県/ソープランド

『ORiN』

2024.02.21.水
あぶらまみれ

焼肉。




それは月に一回、二回あるかの贅沢。



仕事終わりの私の元に
実家からから肉が届いた。



 


できれば七輪で焼きたい。

が、しかし



一人暮らしの女の家に七輪などあるはずもなく




渋々フライパンを熱しているところだ。



先ほどスーパーで買ってきた


ピーマン
エリンギ

89円お買い得商品。



大胆にカットしたこの人たちを
フライパンに並べる。






じゅわ。
熱レベルが足りない。


もう少し熱せねば。




焼肉に置いて大事なものは味覚だけではない。
聴覚もしかり。




煙がで始めたフライパンを見て
やり過ぎたか思いながら



解凍されて羨ましいほどの艶が出た肉を並べていく。



ジューーーーーーッ

これこれ。




耳を澄ませ
変わりゆく色を見つめると

口が潤ってくる。





そうだ。








最近は立ち飲みならぬ

立ち焼肉もあるそうじゃないか。



ここは一つ。



トレンドを取り入れるのも良いではなかろうか。






冷凍庫から
近々に冷えてやがる発泡酒を取り出す。



肉の焼ける音の間に

プシュッ

閉ざされた空間から解き放たれた炭酸の歓喜の音。



あぁ。幸せだ。


これで明日も頑張れる。


なんちゃって焼肉もまたいいではないか。




初めは塩とわさび。


一口運ぶと広がる香ばしさと
適度な油。



そしてその後には肉から溶け出した油でいただく野菜達。



フライパン焼肉は若干テンションは下がるが


肉の油で野菜を焼くのは
中々美味しい。



飽きる手前に究極助っ人


焼肉のタレ ジャン


ビールがすすむ。



























よし、明日も頑張ろう。



一人暮らしのフライパン焼肉もたまにはいいじゃないか。




そう思いながら
アンビリーバボーを見ている私であった。
投稿日:2024.02.21(水)21:30:00
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