(この日記は、5月の入店直後に書いた日記の再放送です)(この動画では、本文内のHさんのセリフを読み上げるシチュエーションボイスでお送りします)(一度読んで内容を知っている方も、是非改めてお楽しみください)結局僕は彼女の入社を認め、Hさんは総務部へ配属されることになった。
僕に対して色仕掛けめいたことをしてきたからてっきり痴女なのかと思ったら、仕事ぶりは至って真面目らしく誰からもそういう話は聞かない。
「あっ、お疲れさまです」
噂をすればHさんだ。昼休み終わりにコーヒーショップへ寄ってきたのか、飲みかけのカップと手提げ袋を手にしている。
「お疲れさま……」
なんだか顔を見るのが気恥ずかしくて目を落とせば、そのままずいっとHさんの方から近付いてきた。
「ふふっ、何か聞きたいことがあるって顔をしてますよ?」
「べ、別にそんな……」
「……いいですよ?あなたになら」
そう言って更に1歩近付いたHさんは、ささやくような声で言った。
「これ以上のものを、見せてあげても」
呆然としている僕をよそに、Hさんは1秒後には何事もなかったように歩き出す。……僕の手元に1枚のふせんを残して。
こっそりデスクで目を通すと、そこにはこう書いてあった。
『あなたがこれ以上のものを見たいなら、今夜19時に3Fの給湯室で』
僕は…………
▷給湯室へ行く
給湯室へ行かない
──to be continued──
(この日記は、5月の入店直後に書いた日記の再放送です)
(この動画では、本文内のHさんのセリフを読み上げるシチュエーションボイスでお送りします)
(一度読んで内容を知っている方も、是非改めてお楽しみください)
結局僕は彼女の入社を認め、Hさんは総務部へ配属されることになった。
僕に対して色仕掛けめいたことをしてきたからてっきり痴女なのかと思ったら、仕事ぶりは至って真面目らしく誰からもそういう話は聞かない。
「あっ、お疲れさまです」
噂をすればHさんだ。昼休み終わりにコーヒーショップへ寄ってきたのか、飲みかけのカップと手提げ袋を手にしている。
「お疲れさま……」
なんだか顔を見るのが気恥ずかしくて目を落とせば、そのままずいっとHさんの方から近付いてきた。
「ふふっ、何か聞きたいことがあるって顔をしてますよ?」
「べ、別にそんな……」
「……いいですよ?あなたになら」
そう言って更に1歩近付いたHさんは、ささやくような声で言った。
「これ以上のものを、見せてあげても」
呆然としている僕をよそに、Hさんは1秒後には何事もなかったように歩き出す。……僕の手元に1枚のふせんを残して。
こっそりデスクで目を通すと、そこにはこう書いてあった。
『あなたがこれ以上のものを見たいなら、今夜19時に3Fの給湯室で』
僕は…………
▷給湯室へ行く
給湯室へ行かない
──to be continued──