宮城県/デリヘル

『oggi-オッジ-』

2024.05.24.金
総務のHさん 〜究極の選択〜


人気のないフロアはしんとしていて、沈黙が耳に痛いくらいだった。時刻は21時過ぎ、さすがにこんな時間まで残っているのは僕くらいだろう。

…………いや、もう1人。確実に残っている人がいるはずだ。

僕の思考を読んだかのように、するりとHさんがドアを開けて歩み寄ってくる。コツ、コツと鳴る彼女の靴の音に嫌に緊張してしまい、モゾモゾと身じろぎをして誤魔化す。

『今日も遅くまでお疲れさまです』
『……あなたがそう仕向けた癖に』

そんなつもりはなかったのに、つい拗ねたような口調になってしまう。そんな僕に笑いかけるHさんは、今日も何を考えているのやら。

『教えてくれるんですよね?僕にだけこんなことしてくる理由……』
『その前に』

するりと響く衣擦れの音に、心臓が跳ねる音がする。それでも、視線をそちらに向けてしまうのは男のサガなんだろうか。

『今日も頑張ったご褒美です』



Hさん、服の上から想像していたより相当、お尻が大きい……!と、というか、会社にTバックなんて……!

口をパクパクさせている僕をよそに、何食わぬ顔でスカートを下ろしたHさんはひそめた声で囁く。

『教えてあげたら最後、あなたは知る前には戻れません……引き返すなら今ですよ』

いつものからかうような口調とは違いその声色は真剣で、どこか憂いを帯びてすらいた。


僕は…………

▷覚悟を決めて話を聞く
急いで荷物をまとめて帰る


──to be continued──



投稿日:2024.05.24(金)20:08:21
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