2024.07.10 Wednesday 07:26:23
蓮
泥水の中から
真っ直ぐに立ち上がって
大きな花をゆっくりと咲かせる蓮
朝咲いて、日が高くなると
しぼむことを繰り返しながら
4日目にはハラハラと
散ってしまうそうです
つぼみも、ふっくらと
咲く姿もいとおしくて
仏さまでなくとも
花の中に座ってみたくなります
鎌倉時代の歌人、藤原定家は
蓮の花を見つめて
こんな歌を詠んでいます
「はちす咲く あたりの風の
かほりあひて 心のみづを 澄す池かな」
(蓮の花が咲く、池のほうからいい香りの
風が漂ってくる
私の心の水も澄んでいくようだ)
あわただしい毎日の中でも
自分の心の一番奥にある泉に
きれいな水が湧いているかどうか
心をしずめて向かい合う時間を
持ちたいと思います
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