「今日からお世話になります、ゆきのでーす……」 その新人メイドはなんともやる気のない挨拶と共に現れた。気怠げな声と、言われなければメイド服だとも思えないくらいの露出度の服装。彼女は自身の爪を眺めながら言った。 「担当業務はご主人様の搾精です」 「……えっ。何て?」 思わず聞き返した。何か、とんでもないことを言われた気がする。 「ああ、僕ちゃんには難しい言葉だったかな? 性処理、って言えばわかる?」 聞き間違いじゃなかったしさりげなく馬鹿にされた。腹立たしい気持ちもあるが、ものすごくドキドキしてきた。この二つ、両立するんだ。 「じゃあ、お姉さんにえっちなことしていい……ってことですか」 途端、メイドはスっと目を細めた。音もなく顔を近付けられて、思わず身を引くと背中に壁が当たった。 「お間違いのないように言っとくと……」 する、と白い指が俺の首筋をなぞる。ぞわぞわしたものが背筋を伝い、身震いした。 「えっちなことされるのも、乱れるのも、抱かれるのもご主人様ですから」 「えっ」 𝕋𝕠 𝕓𝕖 𝕔𝕠𝕟𝕥𝕚𝕟𝕦𝕖𝕕 …… ?
「今日からお世話になります、ゆきのでーす……」
その新人メイドはなんともやる気のない挨拶と共に現れた。気怠げな声と、言われなければメイド服だとも思えないくらいの露出度の服装。彼女は自身の爪を眺めながら言った。
「担当業務はご主人様の搾精です」
「……えっ。何て?」
思わず聞き返した。何か、とんでもないことを言われた気がする。
「ああ、僕ちゃんには難しい言葉だったかな? 性処理、って言えばわかる?」
聞き間違いじゃなかったしさりげなく馬鹿にされた。腹立たしい気持ちもあるが、ものすごくドキドキしてきた。この二つ、両立するんだ。
「じゃあ、お姉さんにえっちなことしていい……ってことですか」
途端、メイドはスっと目を細めた。音もなく顔を近付けられて、思わず身を引くと背中に壁が当たった。
「お間違いのないように言っとくと……」
する、と白い指が俺の首筋をなぞる。ぞわぞわしたものが背筋を伝い、身震いした。
「えっちなことされるのも、乱れるのも、抱かれるのもご主人様ですから」
「えっ」
𝕋𝕠 𝕓𝕖 𝕔𝕠𝕟𝕥𝕚𝕟𝕦𝕖𝕕 …… ?