私が夢中になった男の人がみんな、揃いも揃って首ったけになった存在がいるんですよ。なんたる魔性。なんたるファム・ファタル。けしからん。

それは……猫であります。猫って、デブでもブスでもババアでも可愛いのスゴいよね。可愛くない部分がないのスゴいよね。神様にグッドデザイン賞あげたい!

三島由紀夫、内田百閒、室生犀星、谷崎潤一郎、ボードレール、ポー、ブコウスキー、ヘミングウェイ、町田康、岸正彦、伊藤潤二、歌川国芳etc.

作家さんって猫好き多いよね🤔

実はワタクシ「文豪と愛猫」という組み合わせに滅法弱く、これに「飲んだくれ」と言う属性が加わると、もう、たまらん。

文豪・猫好き・飲んだくれ、の三拍子揃ったイカしたオッサンの一人、アーネスト・ヘミングウェイ。ダイキリ、モヒート、ヘミングウェイ。

今日は猫の日🐈なんで、猫好き文豪の一人、ヘミングウェイの話でも。

大の愛猫家だったヘミングウェイ。ある時、知り合いの船長から指が6本ある珍しい猫を譲り受けます。

船乗りの間で多指症の猫は「より多くのネズミ、より多くの幸運をキャッチしてくれる縁起の良い存在」と考えられており、縁起ものとして重宝されていました。

ヘミングウェイは、その猫をスノー・ボールと名付け、生涯、大切に育てました。

ヘミングウェイとスノー・ボール亡き今も、キーウェストにあるヘミングウェイ博物館では、スノー・ボールの幸運の手を受け継いだヘミングウェイ・キャットたちが暮らしているそうな。

このヘミングウェイ・キャットたちのおてて、そりゃあもう見事なクリームパンなのよ!

おててデッカちゃんな猫ちゃん、きゃわわ!


閑話休題。


ヘミングウェイが「There is nothing noble in being superior to your fellow man,true nobility is being superior to your former self」と書いてまして、私の座右の銘コレクションの一つです。

シズカ語訳するならば

「自分と他人と比べて優劣を気にするんじゃなくて、過去の自分と比べて今の自分が優れているかを気にしろよ。そのほうがずっと、自分に矜持を持って生きられるぜ」

てな感じですね。

「直訳は行間を殺す」と考えているので、ニュアンス重視訳です。悪しからず。

ヘミングウェイの単純・明快・骨太な文章は、人生で何度も繰り返し会いたくなる名文です。