秋田県
/
デリヘル
『ハートムーン横手』
2023.12.07.木
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
こんばんは✨
日本と言う国は、水木しげる・荒俣宏・京極夏彦の三権分立でできている、と信じている女、シズカです。
本日も、一緒に過ごして下さった皆さん、ありがとう😊
ワタクシ、休暇中に「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」観に行ってきました😀🎞📽
水木先生&京極先生共に、自身の作品のアニメ化・実写化に関しては「原作とは別物として切り離して見るべきもの」と言うスタンスの方々なので、一ファンであるワタクシも「これは、原作にインスパイアされた他人が作った二次創作」として見ることにしています。
🪬この映画のテーマは「なぜ、鬼太郎は人間を手助けして生きるようになったのか、を描いた前日譚」です。
横溝正史✕手塚治虫「奇子」を、鬼太郎の登場人物を使って描いた物語、と言う印象です。
人間の愚かさ醜さにピントを合わせてあるので「妖怪大戦争」や「最強妖怪軍団!日本上陸!!」のように、様々な妖怪が入り乱れる百鬼夜行バトル活劇を期待すると、肩透かしを食らいます。
🪬人里離れた閉鎖的な集落。治外法権的な権力で集落を牛耳る一族。当主の死、相続問題によって浮き彫りになる一族の愛憎。そして起きる連続殺人。舞台装置は「それ、どこの犬神家ですか」と言いたくなるほど横溝チックなのですが、私はこの作品は、水木漫画と言うより「絡新婦の理」や「塗仏の宴」あたりの京極作品に近いストーリー造形だと感じました。
水木先生の描く妖怪漫画って、珍しい動物図鑑を見ているようなワクワク感があるんですわ。
漫画としても面白いんですが、水木先生が古今東西で渉猟した妖怪のカタログ、として非常に秀逸なんです。
妖怪と言う生き物の生態や伝承に、好奇心や想像力を刺激される、と言うのが水木妖怪の楽しみ方です。
先生は従軍中に親交を深めたパプアニューギニアの原住民のことを「土と暮らす崇高な人々、人間本来の生き方を全うしている人々」と言う敬意を込めて「土人」と呼んでいた、と言うエピソードがあります。
水木妖怪は、どちらかと言うと、水の中、木の中、土の中、自然現象の中に魂を見る、アミニズム的な「妖怪」です。
不気味さと可愛いらしさが混ざった、水木妖怪のデザインも、自然の中に荒魂と和魂を見る、日本人らしい感性由来のものでしょう。
対する、京極先生の百鬼夜行シリーズは、妖怪を媒介にして、人間の欲、人間の業、人間の情念、固定観念の絡まりを浮き彫りにして、解体し、憑き物を落とす、と言うのが定石。
「妖怪」の中に人間を見せられるんです。
よって「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は、水木しげる的ではなく、京極夏彦的な文脈で描かれた作品だと思います。
🪬京極先生が「ヒトでなし」と言う作品を刊行した時のインタビューで、このように話していました。
「人でなしというのは主に罵倒語なんですが、でも、例えばヒドいことをした人を『このケダモノ!』と罵りますけど、獣は大抵そんなことはしないという(笑)。ヒドい行いというのは、概ね極端に『人間らしい』行いだったりするわけです」
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は、まさに人間らしさの澱で殴り書きしたような、おぞましく哀しい物語です。
水木漫画では、人間と妖怪の間の子、と言う出自を持つネズミ男が、人間の狡さや小賢しさを象徴する駒として使われるのですが、この映画でのネズミ男は、歴代のネズミ男の中で最も無害でマトモです。人間たちの毒気のほうが強烈。
🪬最強の妖怪は何か。私は、目玉の親父さんだと思う。
チート的な強さで言うなら、やかんづるだけど。親父さんも井戸仙人も、にっちもさっちも行かなくなると、やかんづる出動させるし。
目玉の親父さんの強さは、肉体的な強さでも、戦闘能力としての強さでも、策士としての智略の強さでもありません。
病に腐りゆく身体から、目玉一つに魂を移してでも、この世にたった一人の幽霊族として生きていかざるを得ない我が子の側にいたかった。この父の愛に勝るものは、ないと思う。
強さにはいろんな種類の強さがあるけど、思いの強さが一番強い、と人間である私は思いたい。
親父さん推しのワタクシとしては、目玉になる前の親父さんが活躍する今作は、それだけで感極まるものがありました。
今作を見た後だと、親父さんにとっての鬼太郎は、可愛い我が子であると同時に、最愛の妻の忘れ形見でもあるのだ、と強く感じさせられます。
ここまで愛情深い、いい男はなかなかいないぜ。
🪬ここ数年、京極先生は水木プロ関連の仕事をしすぎて疲れきっていらっしゃるのだけれど、京極夏彦監修で「ラバウル戦記」「総員玉砕せよ!」アニメ映画化してくれないかな(←鬼畜の発言なのは自覚している。だけど、鬼や畜生はたぶんこんなことは言わないわけで、こういうことを言うのは大概、人間)。
12/07の日記おしまい
ビッグデザイア東北に
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投稿日:2023.12.07(木)00:13:40
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[しずか 【色白癒し系美乳美女】]
の写メ日記☆
名前:
しずか 【色白癒し系美乳美女】
年齢:
30歳
身長:
160
B/W/H:
89(F)/59/86
今日からまた出勤します
投稿日:2023.12.06(水)16:20:42
R.I.P. YUSUKE CHIBA
投稿日:2023.12.06(水)00:12:26
雪の日に聴きたくなる曲で打線組んだ
投稿日:2023.12.01(金)18:38:38
ゲゲゲ忌
投稿日:2023.11.30(木)23:43:17
14:00から出勤します
投稿日:2023.11.30(木)13:19:49
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日本と言う国は、水木しげる・荒俣宏・京極夏彦の三権分立でできている、と信じている女、シズカです。
本日も、一緒に過ごして下さった皆さん、ありがとう😊
ワタクシ、休暇中に「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」観に行ってきました😀🎞📽
水木先生&京極先生共に、自身の作品のアニメ化・実写化に関しては「原作とは別物として切り離して見るべきもの」と言うスタンスの方々なので、一ファンであるワタクシも「これは、原作にインスパイアされた他人が作った二次創作」として見ることにしています。
🪬この映画のテーマは「なぜ、鬼太郎は人間を手助けして生きるようになったのか、を描いた前日譚」です。
横溝正史✕手塚治虫「奇子」を、鬼太郎の登場人物を使って描いた物語、と言う印象です。
人間の愚かさ醜さにピントを合わせてあるので「妖怪大戦争」や「最強妖怪軍団!日本上陸!!」のように、様々な妖怪が入り乱れる百鬼夜行バトル活劇を期待すると、肩透かしを食らいます。
🪬人里離れた閉鎖的な集落。治外法権的な権力で集落を牛耳る一族。当主の死、相続問題によって浮き彫りになる一族の愛憎。そして起きる連続殺人。舞台装置は「それ、どこの犬神家ですか」と言いたくなるほど横溝チックなのですが、私はこの作品は、水木漫画と言うより「絡新婦の理」や「塗仏の宴」あたりの京極作品に近いストーリー造形だと感じました。
水木先生の描く妖怪漫画って、珍しい動物図鑑を見ているようなワクワク感があるんですわ。
漫画としても面白いんですが、水木先生が古今東西で渉猟した妖怪のカタログ、として非常に秀逸なんです。
妖怪と言う生き物の生態や伝承に、好奇心や想像力を刺激される、と言うのが水木妖怪の楽しみ方です。
先生は従軍中に親交を深めたパプアニューギニアの原住民のことを「土と暮らす崇高な人々、人間本来の生き方を全うしている人々」と言う敬意を込めて「土人」と呼んでいた、と言うエピソードがあります。
水木妖怪は、どちらかと言うと、水の中、木の中、土の中、自然現象の中に魂を見る、アミニズム的な「妖怪」です。
不気味さと可愛いらしさが混ざった、水木妖怪のデザインも、自然の中に荒魂と和魂を見る、日本人らしい感性由来のものでしょう。
対する、京極先生の百鬼夜行シリーズは、妖怪を媒介にして、人間の欲、人間の業、人間の情念、固定観念の絡まりを浮き彫りにして、解体し、憑き物を落とす、と言うのが定石。
「妖怪」の中に人間を見せられるんです。
よって「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は、水木しげる的ではなく、京極夏彦的な文脈で描かれた作品だと思います。
🪬京極先生が「ヒトでなし」と言う作品を刊行した時のインタビューで、このように話していました。
「人でなしというのは主に罵倒語なんですが、でも、例えばヒドいことをした人を『このケダモノ!』と罵りますけど、獣は大抵そんなことはしないという(笑)。ヒドい行いというのは、概ね極端に『人間らしい』行いだったりするわけです」
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は、まさに人間らしさの澱で殴り書きしたような、おぞましく哀しい物語です。
水木漫画では、人間と妖怪の間の子、と言う出自を持つネズミ男が、人間の狡さや小賢しさを象徴する駒として使われるのですが、この映画でのネズミ男は、歴代のネズミ男の中で最も無害でマトモです。人間たちの毒気のほうが強烈。
🪬最強の妖怪は何か。私は、目玉の親父さんだと思う。
チート的な強さで言うなら、やかんづるだけど。親父さんも井戸仙人も、にっちもさっちも行かなくなると、やかんづる出動させるし。
目玉の親父さんの強さは、肉体的な強さでも、戦闘能力としての強さでも、策士としての智略の強さでもありません。
病に腐りゆく身体から、目玉一つに魂を移してでも、この世にたった一人の幽霊族として生きていかざるを得ない我が子の側にいたかった。この父の愛に勝るものは、ないと思う。
強さにはいろんな種類の強さがあるけど、思いの強さが一番強い、と人間である私は思いたい。
親父さん推しのワタクシとしては、目玉になる前の親父さんが活躍する今作は、それだけで感極まるものがありました。
今作を見た後だと、親父さんにとっての鬼太郎は、可愛い我が子であると同時に、最愛の妻の忘れ形見でもあるのだ、と強く感じさせられます。
ここまで愛情深い、いい男はなかなかいないぜ。
🪬ここ数年、京極先生は水木プロ関連の仕事をしすぎて疲れきっていらっしゃるのだけれど、京極夏彦監修で「ラバウル戦記」「総員玉砕せよ!」アニメ映画化してくれないかな(←鬼畜の発言なのは自覚している。だけど、鬼や畜生はたぶんこんなことは言わないわけで、こういうことを言うのは大概、人間)。