「今度は…声だけじゃなくて、
少しだけ、姿を見せてもらえませんか」
スマホに届いた文字を見て、
身体が少しだけ強ばった。
何も返せないまま、
そのままスマホを、彼に差し出した。
彼は無言でスクロールして、
わたしの脚の間に視線を落としたまま、言った。
「──今日は、映してやるよ」
スマホが、枕元で光っている。
音声通話のスピーカーから、微かに吐息が漏れた。
彼がわたしの身体を仰向けにして、
脚を広げたまま固定する。
そのまま、濡れた中にゆっくり入ってきた。
「今から、入れる。聴こえるか?」
スマホの向こうにいる“あの人”に、
彼はそう言って、
わたしの乳首を摘まみながら腰を動かす。
「んっ…っ…ん…」
声は出したくないのに、
突き上げられるたび、
喉の奥から、勝手に零れてしまう。
「もっと聞かせてあげろ」
彼がそう言って、
奥を強く打ちつけたとき──
スマホのスピーカーの向こうで、
微かな吐息が一つ、重なった。
「今夜、あなたの声だけで構いません。
隣にいなくても、聞いていたいんです」
──DMには、そう書かれていた。
彼にそのまま見せた。
怒られると思った。
でも彼は、スマホを閉じて一言だけ言った。
「……じゃあ、声だけな」
その声を聞いた瞬間、
わたしの喉が、ふるっと震えてた。