ジョジョの奇妙な冒険 Part9 The JOJOLands』とは、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第9部となる作品。キャッチコピーは「そして時は動き出す」。
『ジョジョ』シリーズでは定番の設定である「スタンド能力」や、以前のシリーズに登場した人気キャラクターも登場し、連載開始と同時に大きな話題となる。主要人物の1人がトランスジェンダーだったり、主人公が当たり前のように犯罪行為に手を染めながらも暗い作風にならなかったりと、作者である荒木飛呂彦のセンスが光る内容となっている。
舞台はハワイのオアフ島。15歳の少年ジョディオ・ジョースターは、同じ能力を持つ者にしか視認できない「力ある幻影」である「スタンド」を操る力を有していた。社会の仕組み(メカニズム)の中で大富豪になっていくことを夢見る彼は、兄のドラゴナ・ジョースターや仕事仲間のパコ・ラブランテスと共に、麻薬を売ったり盗みを働いたりしながら小遣いを稼ぐ日々を送っていた。
ある時、ジョディオはボスであるメリル・メイ・チーから「日本人旅行者が持ち込んだ大きなダイヤモンドを盗んでこい」と命じられる。ボスへの信頼と提示された十分な報酬から「やる価値はある」と判断したジョディオは、仲間たちと共にダイヤモンドの奪取のために動き出す。
ジョディオは表では学校に通いながら裏では兄ドラゴナ・ジョースターと共に、違法な薬物売買や運び人といった仕事をこなし日々生活していた。ある日、ボスであるメリル・メイ・チーからとある日本人が600万ドルのダイヤモンドを持って入国してきたことを告げられ、ドラゴナ、仕事仲間のパコ・ラブランテス、そしてメリル・メイが連れて行くようにと呼び出したウサギ・アロハオエの4人チームで強奪することになる。目的地となるハワイ島の別荘で、標的の日本人漫画家・岸辺露伴は、金庫にダイヤモンドと謎の「溶岩」を保管していた。この「溶岩」は、原理は不明だが「価値のあるもの」を引き寄せる力を持っており、露伴はその謎について調べていた。「溶岩」にこそ価値があると考えたジョディオはダイヤモンドと共に持ち帰ることを決め、ジョディオのことを面白いと判断した露伴は「君は大富豪になれる」という言葉を残し「溶岩」を託す。カイルア・コナでオアフ島への帰りの飛行機を待つ間、「溶岩」の効果を確かめていた一行を謎の人物が襲撃する。その男は、行方が分からなくなった弟を探す糸口を求め、同じく「溶岩」を調べていた。一行は、目的が一致したその男チャーミング・マンを新たな仲間として迎え入れ、アジトへ帰還する。「溶岩」の話を聞いたメリル・メイは、その力を利用し、チャーミング・マンの弟が姿を消した土地を所有するインフラ整備会社・HOWLER社から資産500億ドルを全て奪う計画を考案する。チームは会社の土地譲渡証書に「溶岩」を接触させ、金の流れを引き寄せることに成功する。時を同じくして、ハワイ島へ戻ってきたCEOのアッカ・ハウラーは、身の回りで起こる不可解な出来事から「溶岩」の力が働いていることを察知し、部下たちを差し向け事態の収束を狙う。HOLWER社は、「溶岩」の力によってハワイで地位を築き上げた会社であり、ハウラー家には代々その秘密が受け継がれていた。チームは刺客を退け、直接ハウラーと対峙し、土地関係書類へのサインを迫る。ハウラーも抵抗するが、チームの持つ「溶岩」の力は大きく、世論からは批判にさらされ国家権力までもが敵に回る。打つ手がないと判断したハウラーは、書類にサインし、行方をくらませる。会社の資産500億ドルはチームのものとなるが、「溶岩」は劣化して崩れ去り、失われる。

