多分今回で第五部もラストになるかと思います
四部ほどではなかったですが、五部も中々長い時間お付き合いいただきました
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです
それでは語っていきたいと思います
〜アバッキオの同僚〜
・大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている
向かおうとする意志さえあればたとえ今回は犯人が逃げたとしてもいつかはたどり着くだろう?
向かっているわけだからな

アバッキオのスタンド、ムーディ・ブルースは、他人の姿をコピーして、その人間の過去の動きを再現することの出来るスタンドであり、その能力でボスの正体を探ろうとしたが、それを阻止しようとしたボスに不意を突かれ殺されてしまう
死の淵に入り込んだアバッキオは、警察官時代に汚職を働いた自分を庇って殉職してしまった同僚と再会した
同僚はアバッキオを責めようとはせず、アバッキオに声をかけたときの台詞
この言葉は警察官の職業意識であり、かつて、アバッキオが抱いていた信念だった
アバッキオはその信念を汚してしまったことを深く後悔しながら、今まで生きてきたのだ
かつて警官だったアバッキオは出来心から犯罪者から賄賂を受け取り、その犯罪者を見逃してしまう
そしてある日、見逃した犯罪者と現場で再会
捕まえると自分が賄賂を受け取った事実が明るみに出てしまうというアバッキオの迷いにより、その犯罪者に発砲を許してしまう
撃たれた銃弾はアバッキオを庇おうとした相棒を貫き、彼は死んでしまった
そんな過去を持つアバッキオは、その言葉を聞き
かつて俺もそんな意思をもっていた…でも全部だめにしちまった
くだらない男さ、なんだって途中で終わっちまう
と語る
それを聞いた男は
そんなことはないよ、アバッキオ
お前がかつて抱いたその意思は再びその心に戻ってきている
と語る
夢に出てきたのはかつてのアバッキオの相棒だった
アバッキオはギャングになっても、心のどこかにその信念を持ち続けていた
そんなアバッキオに同僚は
おまえはりっぱにやったのだよ、わたしが誇りに思うくらいりっぱにね
と言って、今までのアバッキオの行動をたたえ、彼を罪の意識から救った
元々正義感が強く、子供時から警官になる夢を見ていたが、腐敗した街の現実に屈してしまい、いつしか正義の心を濁らせてしまったアバッキオ
しかし、皮肉にもギャング成り下がり、ブチャラティたちと行動を供にするうちに、悪に立ち向かう意志を取り戻したのだ
アバッキオは最後の瞬間に、ボスの素顔に変身した自分のスタンドを、ありったけのスタンドエネルギーで石にめり込ませ、ボスの正体をジョルノたちに残し、この世界を去った
〜ドッピオ〜
・とうおるるるるるるるるるるる るるるん

作中のボスは二重人格であり、片方をドッピオ、もう片方をディアボロという
ディアボロの人格がギャングのボスなのだが、ドッピオがディアボロと相談したりするときに
とうるるるるるるるる るるるん
といってから、電話をするかのようにカエルなどを耳に当て会話する
ボスの二つの人格を結ぶ重要な行動ではあるのだが、同時に奇怪ともいえるこの行動はファンの間でよくネタにされる
〜ディアボロ〜
・過去は…
バラバラにしてやっても石の下から…
ミミズのようにはい出てくる…

自分の過去の情報につながるというだけの理由から、実の娘であるトリッシュを殺そうと迫るディアボロ
そんな彼が漏らした、過去というものに対する独自の人生哲学な台詞
己の栄華をほんのわずかでも揺らがし得るものは決して許さないという偏執的なまでの慎重さと狡猾さ、そして毒々しいまでの邪悪さが垣間見える
ジョジョ各部のラスボスはいずれも醜悪極まる暗黒の精神の持ち主だが、ディアボロもまたその例に漏れず許されざる巨悪としてのおぞましいカリスマを放っていた
・オレのそばに近寄るなああーーーッ

ディアボロはジョルノのスタンド、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力に敗北し、その能力によって永遠に死を繰り返す体になってしまう
何をやっても死が訪れるため、死ぬことを恐れて近づいてくる女の子に対し叫んだ台詞
そしてディアボロは今もどこかで死の運命を繰り返している
〜スコリッピ〜
・彼らが『眠れる奴隷』であることを祈ろう…
目醒めることで…
何か意味のあることを切り開いていく『眠れる奴隷』であることを…

第5部のエピローグに登場した男、スコリッピの台詞
ブチャラティがジョルノと出会う前、ブチャラティは、ネアポリスで花屋を営む初老の男から、娘を殺した彼女の恋人に報いを与えてほしいという依頼を受ける
警察の調べでは、花屋の娘は自殺とされていたが、花屋に言わせると彼女は自殺するような人柄ではないとのこと
ブチャラティは、花屋をギャングの世界に巻き込むまいとして、断固とした態度を取っていた
それでも、彼の娘を思う気持ちを汲み、調査をすることを約束した
ブチャラティに頼まれて、調査にあたったミスタは、娘の恋人に会いに行く途中、血を流したブチャラティのような石像を目撃する
それは娘の恋人の暴走したスタンド(本人の意思とは無関係に自動で動くスタンド)だった
娘の恋人の名はスコリッピと言い、彼は暴走したスタンド、ローリングストーンズの本体
ローリングストーンズは、近い将来死ぬ人間を安楽死させるスタンドだった
娘は不治の病に侵されていたために、彼のスタンドで安楽死させられていた
さらにスコリッピは、ローリングストーンズはブチャラティに狙いをつけていると言った
それを聞いたミスタは、スコリッピからローリングストーンズを止める方法を聞いたが、彼はローリングストーンズを破壊するしかないと言う
苦心の末、ミスタはどうにかローリングストーンズを破壊してブチャラティを守った
破壊されたローリングストーンズは粉末状態となり、今後のブチャラティらの運命を暗示するかのように、ブチャラティ、アバッキオ、ナランチャの姿を一瞬だけ映し出した
それを見たスコリッピは、彼らがただ盲目的に運命に従っているだけでなく、自分の運命を目の当たりにすることで、大事な何かを見出していくことをこの言葉で祈った
作者、荒木飛呂彦先生によると、第5部のテーマは哀しみであるとのこと
登場人物たちは社会からはじき出され、行き場所が無く、いずれも悲しい過去を背負って生きている者たち
彼らが自らの運命を切り開くために取った行動は、自分たちの唯一の居場所でもあった、組織を裏切ることだった
ジョルノたちの運命とは、存在理由とは何だったのか、裏切り者となってまで彼らはいかなる希望、正義を見ようとしたのか
このエピローグで判明するのは、第5部黄金の風は、黄金の心を持ったギャングたちの宿命を描いた物語であったということである
スコリッピの言葉には、黄金の心を持ったギャングたちの宿命を見とどけた、作者の思いが反映されている…
next
・ジョジョの奇妙な冒険 第六部ストーンオーシャン
と、いうわけで第五部黄金の風今回で無事ラストを迎えました
なんやかんやと長くなりましたが…
ブチャラティがカッコ良すぎた回でしたね
そして次回から語る六部の主人公は、またまたジョースター家に戻り
まさかの彼の娘
というわけでジョジョシリーズ初となる女性主人公の六部もお楽しみに

