もし、お時間に余裕がありましたら、こちらのお話を、読んでくださるとうれしいです♫
📖ショートストーリー📖
友達(35)の彼女(25)は、つきあいはじめて1年6ヶ月ほど....
彼女の部屋に泊まった翌朝、深夜の二人の声が筒抜けだったと、隣の部屋の女性に玄関先で告げられた
彼女の隣にいた彼が、返した一言は、
「僕がうるさくしました。すみません」と、彼は、彼女の前に出て頭を下げた
隣の部屋の女性は「いえ、こちらこそ変な話をしてしまいました...」と苦笑いで部屋に戻っていった
部屋に戻ると彼女が
「恥ずかしくて、しばらく外に出れないよ...」と恥ずかしそうにボソッと言った
彼は「じゃあ、今日のゴミ出しは、俺が行くよ。防音マットも仕事帰りに買ってくるから」と、 返した。
彼女は少し黙ってから、「頼りにしてる」と
小さく笑った。
壁の薄い部屋だと、一度は、誰でもやらかす話だんだと思う
「だから声、抑えろって言ったのに...」と、彼女を責める男もいれば、聞こえなかったフリで聞き流す男もいる
彼女が一番きついのは、恥ずかしさそのものより、その場で一人取り残されることなのだ
彼が相手よりも先に頭を下げれば、相手の注意は彼に向く。
その間に彼女は、落ち着くことができる。
そのうえで、役割まで決めると、彼女には「この人と一緒なら、恥をかいても大丈夫」という感覚が残る。
恥ずかしい姿を見せても、受け止めてもらえると分かった女性は、その後も弱い部分を素直に見せてくれる。
毎回自分が全部背負うと、対等な関係が崩れるので、恥をかいた直後の一回目だけでいい
後日、防音マットを敷いた夜、彼女は、「これで安心だね」となぜか前より張り切っていたらしい
end

いくみ
