「深呼吸をすると落ち着く」
そんな経験をしたことがある方も多いと思います。
実はこれは気のせいではなく、身体の中でしっかりとした変化が起きています。
その仕組みについてお話しします。
《呼吸と自律神経はつながっている》
心臓の鼓動や血圧は自律神経によって調整されています。
その中でも呼吸は珍しく、
・無意識でもできる
・意識的にも変えられる
という特徴があります。
つまり呼吸は、自律神経へ直接働きかけられる数少ないスイッチなのです。
《息を吐くと迷走神経が刺激される》
副交感神経の中心には迷走神経があります。
ゆっくり息を吐くと、
・胸郭が縮む
・心拍数が少し下がる
・迷走神経が活性化する
という反応が起こります。
その結果、
・心拍数が落ち着く
・血圧が安定する
・筋肉の緊張が和らぐ
状態になります。
《心臓では何が起きている?》
実は健康な人の心拍数は一定ではありません。
息を吐くと少し速くなり、
息を吐くと少し遅くなります。
これを「呼吸性洞性不整脈」と呼びます。
深くゆっくり呼吸をすると、
吸う時→交感神経が少し優位
吐く時→副交感神経が優位
という自然なリズムが大きくなります。
だから長くゆっくり吐く深呼吸がリラックスに効果的なのです。
《脳では何が起きている?》
ストレス状態では脳の警戒システムが働いています。
呼吸が浅く速いと脳は、
「何が危険があるのかもしれない」
と判断しやすくなります。
逆に、
・ゆっくり吸う
・ゆっくり吐く
を繰り返すと脳は、
「今は安全そうだ」
と認識し始めます。
その結果、
・緊張
・不安
・焦り
が少しずつ鎮まっていきます。
《だから吐く息が大事》
リラックス目的なら
「4秒で吸って、6〜8秒で吐く」
くらいがおすすめです。
呼吸を整えることで、
・心臓が落ち着く
・血圧が安定する
・筋肉が緩む
・脳の警戒モードが解除される
と言う連鎖が起こり、副交感神経が優位になりやすくなります。
私たちは普段、忙しさやストレスの中で知らず知らずのうちに呼吸が浅くなっています。
もし最近、
疲れが抜けない
なんとなく力が入りっぱなし、
眠りが浅いと感じることがあれば、
まずは一度、ゆっくりと長く息を吐いてみてください。
身体は思っている以上に、呼吸から影響を受けています。
次は、深呼吸と睡眠の関係についてお話ししますね🍀

