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ナヴィアは毎日起きるとすぐ狩りに出かける。元々エルフ族は狩人として生活する者が多く、特に弓に秀でた者を多く輩出するのだという。
獲物は主に草食の動物で、鹿に似たものやイノシシっぽい生物の肉がよく食卓に上がる。毛の色や角の数が違うため俺にとっては見慣れない動物だが、おそるおそる食べてみても味に問題はなく、体に異常もないため次第に慣れた。
朝が一番平和だ。帰ってくるとナヴィアは俺にべったりで、トイレでぐらいしか1人になれない。……いや、最初の頃はトイレにまで着いてこようとしていたのを俺が断固拒否しただけだ。
ベッドに大の字になって、天井を見つめる。木組みの天井は最初は物珍しかったがもう見慣れてしまった。人間って、慣れる生き物なんだなぁとここに来てからたびたび実感している。
「……暇だからオナるか」
彼女いない歴=年齢の俺は、ぶっちゃけ女って生き物がよくわからん。ナヴィアにしたって、俺に尽くしてくる目的が不明すぎてされるがままになるのが不安だというのが正直なところ。
それでもふわふわした肌を押し付けられたり、なんか傍にいるだけで感じる甘い匂いをかいでたりするせいで溜まるものは溜まる。
ごそごそとズボンを脱ぎ捨て、パンツはずらす程度に下げていざムスコを握ろうとすると、途端に金縛りのごとく体が動かなくなる。は?え?
混乱の極みにある脳内に、聞き慣れてしまったナヴィアの声が響く。
『これを聞いてるってことは、こっそりオナニーしようとしたでしょ? ダメだよ~、ダーリンには内緒でオナニーしようとすると体が動かなくなる魔法をかけさせてもらったから』
「なんてことしてんだお前!!!」
思わず悲鳴じみた声が出た。若い男に対してあんまりにも残酷すぎる魔法だ。
『これはダーリンがオナニーしようとした時に勝手に流れるようにした音声再生魔法だから話しかけてもお返事できないの、ごめんね? 私が帰ってくるまでムラムラしながら待っててね♡』
それだけ言うとナヴィアの声は聞こえなくなり、あとには呆然とする俺が残された。
──to be continued──