洗濯物を畳む時間が、以前より好きなりました。
乾いた布の感触、折り重ねる動作、整っていく形――
単純な作業ですが、そこには確かな落ち着きがあります。
急いでいる時ほど雑になり、
心が乱れている時ほど形が歪む。
だからこそ、丁寧に畳むという行為には、
自分の内側を静かに映す力があるのだと思います。
きちんと畳んでも、また着れば崩れる。
完璧を求める為のものではない。
ただ、その一瞬に心を向けることが意味を持つ。
日々は繰り返しでできている。
その中で、自分の手で形をつくる行為が、
何より自分を落ち着かせてくれると思います。