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18:00〜22:00
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【後編】家庭教師と母(後編)
後編ー
木陰に響くのは、虫の声と、ふたりの荒い吐息。 それに混じって、ぬちゅ、ぐちゅと濡れた音が繰り返される。
女は木に背を預け、必死に声を押し殺していた。 「だめ……誰かに聞かれたら……」 そう囁きながらも、腰は俺に絡みつき、離れない。
引けば糸を引くような感触、押し込めば泡立つような音。 そのたびに女の爪が肩に食い込み、膝が震えた。
「先生……もう……」 声が震え、瞳が潤む。 それでも逃げようとはしなかった。
月明かりに照らされる頬は紅潮し、唇は甘く開かれていく。 「……あっ……」 抑えきれない声が夜空に散っていく。
やがて女は大きく背を反らし、全身を震わせた。 俺も限界に達し、全てを注ぎ込むように抱きしめた。
庭には草いきれと、ふたりの熱気と、残響だけが漂った。
「……旦那に、どう言えばいいのかしら」 女がかすかに笑うように呟く。
「言う必要なんてない。今は俺だけのものだ」 耳元で囁き、まだ抜けきれない熱を押しつける。
女はそれに気づき、視線を伏せながら囁いた。 「……先生、まだ続ける気なのね」
俺は答えず、腰を寄せた。 再びぬちゅっと音が響き、夜の静寂が破られる。 二度目の幕が、闇の中でゆっくりと上がろうとしていた。
(完)
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