『せな』の写メ日記☆ |
おはようございます後編 |
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[2025.09.15(月)07:41:19] |
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【後編】中年夫婦の温泉旅行 ― 二人きりの再会
湯船から上がると、体は火照り、肌に夜風が心地よい。 妻の浴衣の胸元が緩み、濡れた髪から滴る雫が鎖骨を伝って落ちていく。
「ねえ……部屋に戻ろうか」 その囁きに導かれ、畳の部屋へ。
布団の上、浴衣をはだけた妻は頬を赤らめ、視線を逸らす。 「……まるで新婚旅行みたいね」 その言葉が、俺の中の何かを解き放った。
重なり合うたび、ぱんっ、ぱんっと布団を打つ音。 それに混ざるのは、ぬちゅっ、ぐちゅっという湿った響き。 畳にしみ込むように広がる音に、妻は恥ずかしそうに顔を覆った。
「やだ……こんなに音が……」 だが足は俺の背に絡み、逃げる気配はない。
「昔より……奥まで来てる……」 潤んだ瞳で囁く声。 二十数年分の積み重ねが、熱となって弾けていく。
妻が震え、全身を反らせて俺の名を呼ぶ。 俺も限界を迎え、彼女に溶け込むように果てた。
荒い息を整えながら、二人で見つめ合う。 窓の外には川のせせらぎ、虫の声。
「……やっぱり旅行はいいね」 妻が笑う。
俺はその髪を撫でながら囁いた。 「来年も、また二人で来よう」
だが言葉とは裏腹に、俺の身体はもう一度彼女を求めていた。 布団の上で再び水音が立ち始め、夜はまだ終わらなかった。
(完) |
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