時計の針が0時を指した瞬間､部屋の中に静かな夜の空気が広がる｡

窓の外からは､かすかに聞こえる遠い車の音が｢ｺﾞｫｰ｣と響き､日付が変わったことを告げているようだった｡

今日もたくさんの｢ありがとう｣を胸にしまいながら､一人ｿﾌｧに腰を下ろす｡
暖かい照明が部屋を優しく包み込み､ふわりとした毛布が膝に落ちる音が｢ｻﾗﾘ｣と耳に届く｡

思い返すのは､今日出会った人たちの笑顔｡
あの柔らかな視線､触れ合うたびに伝わる温もり､そして言葉の一つひとつに込められた優しさ｡それが､まるで心の中で｢ﾎﾟｶﾎﾟｶ｣と火を灯してくれるようだった｡

｢ありがとう｣って言葉､こんなにも重くて温かいものなんだなって､改めて感じる｡
言葉が交わされるたびに､胸の奥が｢ｷｭﾝ｣と締め付けられるようで､少し切なくなるくらい｡

そして､別れ際に見せてくれたあの笑顔｡
まるで雪解けのように心を溶かしてくれるあの瞬間が､頭の中で｢ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ｣と鮮明に蘇る｡ありがとう､なんて簡単な言葉だけど､その裏に隠された思いの深さを噛み締めるたびに､じんわりと目頭が熱くなる｡

この余韻を忘れないように､そっと目を閉じてみる｡耳元で聞こえるのは､私の鼓動だけ｡
｢ﾄｸﾝ､ﾄｸﾝ｣と静かに響く音が､今日の幸せを静かに刻んでくれている｡

こんな素敵な一日をくれた皆さんに､改めて感謝を伝えたい｡ありがとう｡心から､ありがとう｡

そして､今日もまた､夢の中で｢ありがとう｣の続きを紡いでいけたらいいな｡

おやすみなさい｡