1983年におきた愛知県にある「戸塚ヨットスクール」でおきた事件はあまりにも有名ですが、最近になってこの戸塚ヨットスクールの校長がメディアにでて変わらぬ持論を述べていたようですね。
当時は不登校や何かしらの障がいを持つ子供たちの更生の場所として、校長の教育方針が素晴らしいと関心を集めていました。しかし事件は起こります。
訓練中に生徒が行方不明になったり亡くなったりする事故が多発するんです。1979年。腹痛を訴える13歳少年に対し指導員は暴行、訓練を続行させ死亡させてしまいす。スクール側は低体温症で亡くなったと発表し体罰との因果関係はなかったとして不起訴になります。
しかし1980年。21歳青年が暴行され死亡。 1982年には15歳の少年が体罰から逃れるために海に飛び込んで逃走するも後に遺体となって発見。など事件が相次ぎます。傷害致死事件として起訴され1997年に校長に懲役6年、関係者に2年〜3年の実刑判決が言い渡されます。
そして校長は2006年に出所。驚く事に校長はスクールを続行。また死亡者がでます。この時は暴行による死亡者ではなく自殺者が相次いだんです。これに対し校長は
「私たちが死に至らしめたと言われているが冗談じゃない。体罰は教育だ」と発言。
そう。「体罰は教育」と現在も言い続けています。何人も殺しといてどの口が言うんだろう?
「本能の力」って本も出しています。読んでいませんが、発達障がいと落ちこぼれは一緒、体罰で服従させるのが一番、とちょっと何言ってるか分からないと言った内容のようです。皆さんはこの事件をどう思いますか?
私は本当に恐怖(危ない)を植えさせる事はありだと思います。この校長と考え方は根本的に違いますが、例えばヨチヨチ歩きの赤ちゃんが赤信号を渡ろうとします。生命を守るためにも赤信号は危ない事を教えなくてはなりません。
ヨチヨチ歩きの子供を一人で歩かせんなとかそう言った事ではありませんよ。例えばの話しです。
赤ちゃんに何故赤信号は危険か理由を話しても分からないので「ならぬ事はならぬ」です。最初はね。
赤ちゃんは成長して「なぜダメだったのか」を知るようになります。考える力が備わってくるからです。この校長は私は人の考える力を奪ってしまう事になりかねません。
なあにが体罰で服従だ。人権無視だろ、人権無視。この校長を暴力でねじ伏せてその考えを改めなさいとバシバシ責めてみたらどうなるんだろう?
考える時間すら与えずに痛みの恐怖だけで生かされてみろ。暴力と体罰は違うとかぬかすな。
藤井りか
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