19日の木曜日。友達の家で一日ダラダラゴロゴロして過ごす予定をしていました。
18日にその友達から電話がかかってきて
「あの、明日なんだけど」
「明日?行く予定だったけど用事出きた?」
「いや、用事じなくてなんつうか。。。」
「ん?なした?」
「さっきね、家電に電話かきってきていらない物を買い取らせてくれないかってセールスだったの」
「うん。」
「ないですって一回言って断ったんだけど雑誌とかなんでもって言われて、つい。。。漫画ならって言っちゃったの」
「うん。」
「そしたら喰い付いてこられて明日行くって言われて住所も番地まで全部知ってて、なんか電話切ってから怖くなって、怪しいやつじゃないかって思ったらもう詐欺としか思えなくなっちゃって」
「詐欺?どう言った心配してるの?」
「例えば、買い取りって言ってのに何か売りつけられたりとか」
「あー、んー。」
「金額は振り込むから通帳番号聞かれたりとか」
「んー、今の時代ありえなくはないけど強く断るしかないよ、そんなんだったら」
「でね、明日ちょっと早めに家に来て一緒に話し聞いてもらいたいの。一人じゃ不安過ぎて、なんなら帰れとか言ってもらいたい」
あたしに?悪役をやれと?
「いや、一緒に話し聞くのは良いけれど何?隣でヤンキーみたいな顔してればいいの?」
「しててくれる?」
マジか?
「この家にはやべえのいるっているって思わせる的な?」
「もう、そのくらいの勢いでお願い」
本気だ。。。本気であたしをやべえ奴にする気だ。
聞いた話で、最後に「お金払うのはお宅じゃなくてこっちですからね?楽しみにしてて下さいね」って言われたのは急にフレンドリーで気持ち悪っては思いました。
んで当日。予定より早く友達の家に行くと玄関先に段ボールに積まれた漫画がたくさん置いてありました。売る気満々じゃねーか。
約束の時間ぴったしにスーツを着た男性が来ました。名刺もらって会社の紹介なんかして今のところ怪しくはない。
漫画を手に取って写真撮って「会社に写真送らせてもらいます」だそうです。
黙って隣にいる私を見て友達に「ご家族の方ですか?」と聞いてました。
「友達です。友達来るから断るはずだったんですけど。。。」
「あ、そうでしたか?20分程お時間頂く予定でしたが急いだ方がいいですよね。」
「はい出来るだけ」
「分かりました。急ぎますね」
あたし居なくても充分何かのオーラ出てます。決して好意的ではないオーラが。
何冊かパシャパシャ写真撮っていたんですが急に
「奥さんあまり乗り気じゃないですよね」
「ああ、まあハイ」
帰れじゃないけど結構ハッキリ答えてます。
結局漫画は価値が付かないそうで一円にもなりませんとの事でした。
「針が動かなくなった時計とか壊れた電化製品なんかあればなんですけど」
「ないです。」
この間、私は一言も話してません。もちろんヤンキーみたいな顔もしてません。
心配ご無用な対応出来てるから押し売りとか詐欺が来ても大丈夫そうです。
結局は「では、お時間取らせてしまい申し訳ありませんでした。失礼します。」と帰って行きました。
漫画は状態良かったので一円にもならないはずがないように思いましたが、漫画は最初から買う気なくて漫画で引っ張って他の物を出させようとしてたのか
漫画をちゃんと買い取る気あったけど友達の好意的ではないオーラで買う気失せたのか?
もしかしたら何かの詐欺だったのか?何も起こらず、でした。ちゃんちゃん♪
藤井りか
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