続きこっちこっち!
日照りが強い日、日陰ない傾斜のきつい山中で 誰も居なくて 空腹と汗だくで飲み水も尽き果て ああもう駄目だ限界だ そんなことがお兄さんの身に起きたそうなんです
山中の草やらでもう歩くことも立ち上がることもできず虫の息で倒れ込んで意識が遠退いていく
そのとき目の前にたまたま たまたまですよ ヘビイチゴがうっすらと見えたんですって これだ!と ヘビイチゴを鷲掴みし躊躇なく頬張る
生き返る、、、!
涙が出るほどに神様に感謝した瞬間だったのだそうです そのおかげで少しの水分補給ができ ヘビイチゴに命救われたと ギラギラした目を細めてたまきに教えてくれた
たまきはまたまた胸が締め付けられて泣かされました
壮絶すぎて これは令和の話なのかと たまきは目の当たりにしているお兄さんに 頭をぶち抜かれるほどの衝撃を受けております
それは今現在も毎日の働きぶりがぶっ飛んでいて 誰もが見るとげっそりしてしまう 鉄の柱やモルタルの山を この見上げても山頂が見えない山へ荷揚げするとなると もう手躍りして喜ぶまでに頭やられているほどにぶっ飛んでいます
でもねたまきもちょっとわかる
嫌なことしんどいことを 嫌々やって成果なんて出っこないんですよ
嫌なことしんどいことは 脳を楽しいこと嬉しいことに錯覚させる それは自分の意思で操作できる部分だったりするんですよね
たまきも仕事でもエッチのときでもよく使う手法のひとつです
痛いとか苦しいの刺激をね これが快感というやつなんだ! そうやって脳に言い聞かせると面白いことに気持ちが乗ってくるんですよね
脳は快感で身体は痛くて苦しい そのちぐはくさもまた脳が混乱してるんだけど どうしてかな結局は脳の快感命令が勝るんです
そうやって自分の許容範囲をちょっとずつ広げて限界突破していくのが成長なんじゃないですかね
このおじさんとも1、2ヶ月の短い期間の仕事上だけの付き合いではあるとおもう
このバイト辞めたら会うこともないんだと思う
それでもたまきの人生観に大きな影響を与えてくださったおじさんのひとりとして たまきはこれからもこのおじさんを忘れないし仕事のお手本にしたいと強く思う
改めてですが 働くって はたをらくにすることって何かの本で読んだことがある
傍(はた)を楽(らく)にすることが はたらく
一人一人が周りを楽させてあげようって頑張ればみんな楽になるよって 綺麗事で当たり前のことだけど なるほどそうだよなって なんかしっくりきたんです
一人が頑張っただけじゃなかなか大変だけどさ 一人が周りを楽させようって人の倍頑張るじゃんか それ見て心打たれた人が よし俺もって頑張るじゃんか それを見た周りも伝播してってのが 綺麗事だけど理想だよね
今回たまきはお兄さんの働きぶりに心打たれたわけだけど
今度は自分が若者に背中で魅せれる働きぶりができる大人になりたい そう強く思う
10年後20年後 はたして自分はお兄さん側にまわれるのだろうか まわれるかなじゃなくて まわるんですよ そう決めた
お兄さんは借金という人生の転機があったわけだけど たまきは心打たれる人との出会いを転機に変化してゆきたい
みんな各々に言わないだけで バックグラウンドとかバックボーンてのがあって そこんとこにちょっとでも触れることができると ジーンと 胸に来るものがあるよね
自分は安定したレールの上を安全なトロッコに乗ってるだけです
なんて爽やかな笑顔でじぶんを謙遜してたおじさんがいたんです
ぜったいにそんなことはない そんなことを言ってのけれるおじさんこそが 壮絶な人生を駆け抜けてきて 達観してる御方の発言でありますよ
いろんなことがあってもそれを笑顔で隠してるだけ それかいろんなことがあっても それをすでに屁とも思っていやしない程に乗り越えられている
ねえ もっと知りたい おじさんのこと
きんたまが何個ついてるとかさ 陰毛が何本あるとか
そんな些細なことでもなんでもいいからさ
おじさんがここまで生きてきた 生き抜いてきた道のりをね 今なら笑って話せることをね
包み隠さずおしえてよおじさん
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