｢君はすごいね｣

そう言われても､どこか距離のある

お世辞にしか聞こえない貴方様へ｡

私はいつも､貴方様のことを

心から素晴らしいと思っています｡

どんな小さなことでも､

貴方様が積み重ねてきたものを

私はちゃんと見ています｡

だからこそ､本当はたくさん褒めて

たくさん讃えたい｡

でも——もし貴方様がそれを望まないのなら､たまには少し違う言葉を贈りましょうか｡

貴方様は､なんにもできないんだね♡

頑張らなくていい､気を張らなくていい

何かを成し遂げなくてもいい｡

それでいいんですよ｡何もできないままで｡

どこにも行かなくても

何も生み出さなくても

貴方様の価値は変わりません｡

だから､たまにはそんな

ほの暗い時間を過ごしてみませんか？

あたたかい毛布にくるまれるように

ただ無力な自分を受け入れて｡

貴方様が無力になることで､
私はとても満たされるのです｡

何も考えず､ただ私の言葉に

身を委ねる貴方様を見ていると､

それだけで､私の中に甘やかな

満足感が広がっていく｡

何もせず､ただ私に抱かれて｡

私の言葉に包まれて
何もできないまま､ただここにいて｡

そういう夜があっても､
きっといいのですから｡