『しずか 【色白癒し系美乳美女】』の写メ日記☆

エロ本として読んでます

[2023.09.06(水)00:25:24]

こんばんは✨シズカです🌙

お会いした方々から

「何がシズカさんの感性や性癖を作りあげたのかが知りたい」

とのお言葉を頂戴することが度々あったため、筆を取り始めた「エロ本として読んでます」シリーズ。

第四回目に取り上げますのは、星新一「月の光」。

星新一先生と言えば、ショート・ショートの旗手。SFを題材にすることが多い星新一作品の中では、異色の一編です。

ある大富豪の老人が、混血の少女を言葉を使わず、密室で、自分の手だけで育てあげる。老人が亡くなり、遺言に従って、使用人が少女の世話をしようとするが、少女は老人以外の人間の手からは食事を取ろうとせずに衰弱死してしまう。

性的な絡みなどは一切ないのに、とても耽美で、倒錯していて、私がそこに感じたのは、紛れもないエロスとタナトスでした。

お互い以外は必要としない。相手を失うことは自分の生命維持に必要な臓器が壊死すること、自分が存在する世界が閉じることに匹敵する。完璧な支配・従属関係。これは一種のSM関係でもあります。

二人だけの閉じられた世界の純粋培養の蜜月、と言う点では、室生犀星「蜜のあわれ」を彷彿とします。

「蜜のあわれ」も、老小説家と金魚の話なので、直接的な性行為などは描かれないんだけど、あれもまた、ドエロいんだよなぁ。



「このペットの美しいからだのなかには、愛情ばかりがいっぱいにつまっている。そして、それ以外のものはなにもない。この静かな部屋のなかにも、世の中のみにくいことは、なにひとつしみ込んでいないのだ」
(星新一「ボッコちゃん」収録「月の光」)


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